【これからの発展に期待!バングラデシュのビーチリゾート・コックスバザール】
ベンガル湾に沈む真っ赤な太陽(コックスバザール)
18世紀末、当時この地を占領していたビルマ勢力を撃退し、元の支配者であるラカイン王国の領土として取り戻すことに成功したイギリス東インド会社のハイラム・コックスが、この地にバザールを開いたことから、コックスバザールと呼ばれるようになったという。
コックスバザールには、全長が約120kmにも及ぶ長大なビーチがあり、バングラデシュ一番の観光名所だと考えるバングラデシュ人も多い。比較的過ごしやすい気候となる10月から3月にかけての観光シーズンには、現地の家族連れや若者など多くの人々が訪れる。

なかなか素敵なデッキチェアとパラソル

自然と現地の人々との記念撮影になる(コックスバザール)
コックスバザール・ビーチは西方に面して広がっていることから、特に、夕方から日没にかけて、ベンガル湾に沈む夕日を目当てに人々が訪れ、最も賑わう時間帯となる。その雄大な景色は、確かに人々の心に大きな感動を与える。ビーチには立派なデッキチェアやパラソルが並べられ有料で利用することができる。町の喧騒から隔絶された広大なビーチの砂浜や緑濃く生い茂るヤシの木々を眺めていると、ここがバングラデシュとは思えなくなるから不思議だ。ビーチ沿いの通りにはいくつもの大型ホテルが営業中。また、建設中のホテルがいくつもあり、近々、世界的な大型ホテルチェーンも参入するようだ。今後のコックスバザールの動向には要注意である。

アッガメダ仏教僧院(コックスバザール)

ミャンマーから移動してきたラカイン人の民族衣装風の服が所狭しと店頭に並べられていた(バルミズ・マーケット)
コックスバザールの他の見どころとして、アッガメダ仏教僧院がある。ビルマ系住民のための仏教僧院で、イスラム系のダッカの寺院(モスク)とは雰囲気も大きく異なる。建物の中にはいくつもの仏像や仏画、仏塔(パゴダ)も見られ、オレンジ色の袈裟を着た僧の姿もみかける。そして、コックスバザールの町の中心街・バルミズ・マーケットでは、ダッカでは売っていないお土産品を入手することができる。それもそのはず、"バルミズ"は、英語の"バーミーズ"が訛ってできた言葉で"ビルマの"という意味。だから、ビルマ(ミャンマー)から移動してきたラカイン人の民族衣装や手工芸品など、ミャンマーの製品が数多く売られているのだ。
【少数民族が多く住むバングラデシュ第2の都市・チッタゴン】

チッタゴンへ向かう小型飛行機(ユナイテッドエアー)
バングラデシュ南東にある第2の都市チッタゴンは、コックスバザールから北へ約150kmの地点に位置し、古くからの港湾都市でバングラデシュ最大の貿易港である。そこからミャンマー国境との間に、平野の多いバングラデシュには珍しい丘陵地帯がありチッタゴン丘陵と呼ばれている。ここは、先住民族が多数暮らしている地域だ。その先住民族のなかでも最も人口の多いラカイン族は、元々はミャンマーから移動してきた民族で仏教徒である。他にも10を超える先住民族がチッタゴン丘陵で暮らしているという。これまで、先住民族の同化政策やベンガル民族の大規模な移住事業が原因となり幾度となく争いが繰り返されてきた。バングラデシュとして独立後も、軍部と対立していた大統領が暗殺されてしまうという大事件の舞台ともなった。現在では、新しく商業エリアも造られ大きなショッピングセンターやしゃれたレストラン、そして、高級ホテルもあり、ゆっくりではあるが着実に発展を続けている。コックスバザールと並び、バングラデシュの新しい観光スポットとして今後、注目の地域である。

