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バングラデシュ ハゲルハットバングラデシュには3つの世界遺産があるので、それらを見てまわるのがいいだろう。
世界最大のマングローブ密林地帯シュンドルボンは、ガンジス川のデルタ地帯に位置するインドとバングラデシュ南西部の広大な範囲に渡る湿地域。ボートでマングローブ林をクルーズできる。世界自然遺産に登録されていて、ベンガルトラをはじめとする稀少生物が生息しており、自然環境を保護するため人の居住は禁止されている。
ハゲルハットのモスク都市は、ムスリム様式とインド様式がミックスした都市遺跡で、モスクや霊廟など50を超える建物群にはここだけでしか見られない珍しい様式のものがある。
そして、パハルプールの仏教寺院遺跡は、アジア最大級の規模を誇る。8~9世紀に多数の僧院が建設され、大いに栄えこの地帯の仏教の中心であった。その建築様式は、カンボジアのアンコール遺跡や、ミャンマーのパガン遺跡に大きな影響を与えたとされていて、アンコールワットの原型ともいわれている。
その他では、世界遺産ではないが、美しいヒンズー教寺院の見られるプティアや、ダッカ郊外にある古都ショナルガオなどもオススメ。
バングラデシュの旅は、首都ダッカを中心にこれらの見どころをいくつかまわるとよいだろう。
ダッカとパハルプール、プティアを周遊するなら5~6日間、ダッカと3つの世界遺産すべてを周遊するなら8日間は見ておこう。
バングラデシュ ダッカのランバーグフォートにてダッカ
バングラデシュの首都ダッカは、考えているより都会だが、アジアの首都のような発展著しい町ではない。
一昔前のアジアのような人とリキシャであふれて、排ガスと混乱に満ちた町である。都会といえど、あちこちに貧困や飢餓の生々しい現状が見られるだろう。
でも、町はそんな不幸に満ちてはいない、エネルギッシュな人たちでいっぱいだ。興味本位の視線やうっとうしいほどのお節介もバングラデシュ流の好奇心と親切だと思って、人々とふれあってみよう。
市内には700を超えるモスクがあり、政治・経済はもちろん、産業・興業の中心でもある。
バングラデシュ ダッカのショドルガット町は、ブリゴンガ川の河港ショドル・ガットを中心に栄えた古い街並みと細く入り組んだ路地の残るオールド・ダッカ、金融ビジネス街のモティジール、パキスタン時代から開発されている高級住宅街だったダンモンディやダッカ大学のある地区、現在の外国人居住区となっているバリダラ、グルシャン、ボナニ地区などに分けられる。
まだまだ観光客が少なく、外国人が珍しいので、他のアジアと都会とは違うおもしろさがある。
ダッカのマーケットも地元の人向けで、よくある観光客(外国人)プライスなどは存在しない庶民的なマーケットだ。
洪水のように町を流れるリキシャに乗って、ダッカの町を散策してみよう。
バングラデシュ シュンボルドンシュンドルボン国立公園
「美しい森」という意味の世界自然遺産シュンドルボンは、世界最大のマングローブの天然林。バングラデシュと西インドにまたがり、そのうちバングラデシュ部分だけでも東京都の約3倍の広さというから、どれだけ広大な密林か想像できるだろう。シュンボルドンは、高温多湿なガンジス川デルタ地帯に位置し、自然保護の観点もあり人は住めない。
シュンドルボンはマングローブの森を縦横無尽に走る水路を船でめぐるクルーズが一般的。クルーズといっても観光船というより漁船に近い小さな船だが、ジャングルを探検する気分を味わえるだろう。あまりにも広大なので、日帰りで入り口部分を除くだけでは物足りないはず。できれば1泊2日で奥の保護林のところまでいってみよう。
また、シュンボルドンはベンガルトラが多く生殖していることでも有名だが、実際に遭遇することはなかなか難しい。
バングラデシュ ハゲルハットハゲルハット
バングラデシュ南方に位置する世界遺産の都市遺跡ハゲルハットは、独特な建物群が残るバングラデシュ最大の見どころのひとつ。
15世紀後半にこの地を開拓した王カン・ジャハンが造営したハゲルハットは、ムスリム様式とインド様式がミックスした、カン・ジャハン様式と呼ばれるもので、ここでしか見られない珍しい建物が特徴。モスクや霊廟など50を超える建物群は、今もなお人々の信仰の場であり続けていて、とても神聖な雰囲気のある場所だ。ムガール帝国期以前のモスクではバングラデシュ最大のシャイト・コンブス・モスジット、カン・ジャハンの霊廟や、9つのドームをもつモスクなどが、ひっそりとした村の中に並んでいる。
パハルプール
世界遺産にもなっている西アジア最大規模の仏教僧院遺跡パハルプールは、バングラデシュ最大の見どころのひとつ。
パーラ朝の支配を受けた8~9世紀に多数の僧院が建設され、パハルプールの町は大いに栄えこの地帯の仏教の中心となった。17世紀まで巡礼者がいたという。
現在は、レンガ造りの僧院も基礎の部分が残るのみだが、当時は高い尖塔が建ち楼閣がそびえ立つ広い寺院だった。
このパーラ朝の建築様式は、カンボジアのアンコール遺跡や、ミャンマーのパガン遺跡に大きな影響を与えたとされていて、パハルプールの仏教僧院はアンコールワットの原型ともいわれている。
バングラデシュ プティアプティア
インドとの国境に面したバングラデシュ第4の都市ランジャヒから東へ約30kmのところにあるプティアは、ヒンズー教じんが点在する落ち着いた風情のある町。
寺院には見事なテラコッタの装飾が見られ、まわりを囲む池に映りこむ姿はとても美しい。保存状態がよく、壁の彫刻などもきれいに残っている寺院が多く、小さな町だが見どころは多い。
19世紀にプティアの王により建設されたゴウィンダ寺院や、ゴパーラ寺院、シヴァ寺院などが代表的なプティアのヒンズー寺院だ。
バングラデシュ 古都ショナルガオショナルガオ
ダッカから東南方向へ約25kmのところにある古都ショナルガオは、ダッカからの日帰り観光スポットとして人気が高い町。
ショナルガオとは「黄金の都」という意味で、ガンジス河の水運を利用した貿易都市として、12世紀以降から17世紀初頭にムガール帝国がダッカにベンガルの首都を置くまで、発展を続けていた。まるでそのまま時を止めたかのような、古い建造物が残る風格のある歴史的な町。当時の映画が偲ばれるそれらの建物は貴重な文化遺産として保存されている一方で、現在は庶民の生活する町でもありおもしろい。